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わたしのマトカ|片桐はいり

何回も読み返してして、思わず旅に出たくなる本があります。

それは、片桐はいりさんの”わたしのマトカ”です。そんな大好きな本について書きたいと思います。

この本は、かもめ食堂の映画撮影で訪れることになったフィンランドでの出来事を綴ったエッセイです。事前知識を詰め込みまくるのに今回は事前知識なく訪れ、地元市場での買い物やトラム乗って楽しむ小さな冒険、今までに体験したことのない神技のマッサージ師との出会いなど、クスッと笑いながらあっという間に読めてしまいます。そして読み終えた頃には、片桐はいりさんが旅をしたフィンランドに行ってみたくなる一冊です。

個人的に気に入っている表現は、サルミアッキ・ウォッカを紳士に勧められ飲んだところです。

「 まずいうえにアルコールが強い。ブスなのうえに乱暴だ、といっているみたいだ。 」

思わず吹き出してしまい、そして、ブスなうえに乱暴なアルコールを試してみたくなってしまいました。

そんな気になるサルミアッキは北欧で愛されているようで、片桐はいりさん曰く、タイヤやゴムのホースに塩や砂糖をまぶしたらこんな味になりそうとのこと。ますます気になってしまいます…。一応、Wikipediaでは下記のように記載されていました。塩化アンモニウムって食べていいの?と思いつつ、いつか北欧を訪れた際には必ず試したいものリストの一つに加わりました。

薬草(甘草)の一種であるリコリス から抽出した成分を配合した「リコリス菓子」のひとつで、リコリス菓子に塩化アンモニウムを添加したもの[1]。その他の食品飲料の味付けとしても使用される。

ウィキペディア|https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AD

片桐はいりさんは他にも書籍を出されています。

個人的まとめ

彼女にしか書けない面白い表現が出てくるのと、自分の頭の中の片桐はいりさんが動き出して情景が浮かぶので、ニヤニヤしていないか電車の中で読むには少し心配になります。が、ぜひ手にとって読んでいただきたい本です。そして、マトカ(Matka)はフィンランドの言葉で「旅」という意味だそう。2023年はこの本を持ってわたしも旅にでようかな!

下記、3点は個人的なまとめです。

  • サルミアッキ・ウォッカはブスなうえに乱暴
  • 市場での合言葉は「サーンコ・タシタ・リタラ」
  • 蕎麦は海外にいるとどうしても食べたくなるが、帰国するとそうでもない幻のようなもの
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